2004年2月28日(土)「しんぶん赤旗」
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東京都が進めている都立四大学(都立大、科学技術大、保健科学大、都立短大)の統合・廃止、新大学設置問題で、都が四大学の教員に「新大学」への就任の意思確認書の提出を求めていることについて、河村建夫文部科学相は「いま(事前相談)の時点で確認書の提出は必要ない」と明言しました。二十七日の文部科学委員会で日本共産党の石井郁子衆院議員の質問に答えました。
都が確認書の提出を求めていることに、教員や研究者から「踏み絵」だと批判が出ており、河村文科相の発言は都のやり方に道理がないことを示すものです。
四大学の統合と新大学設置では、都が新大学の設立作業を四大学の意思を無視して進めていることが問題になっています。
石井氏は、都が文科省の強い意見で意思確認書の提出を求めているとしていることについて文科省を追及。文科相は「そうした事実はなく、都には訂正を求めた。こちらがやっていないことが書かれたとすれば遺憾」とのべました。