2004年2月27日(金)「しんぶん赤旗」
日本医労連(日本医療労働組合連合会、田中千恵子委員長)は二十六日、「自衛隊のイラク派兵やめよ」「年金改悪反対」「国立病院の定員外職員の雇用継続」「看護師の増員」を求めて、今春闘第三次の国会議員要請にとりくみました。
関西、中国、九州および全医労(全日本国立医療労働組合)の組合員約三十五人が、手分けして衆・参の国会議員に訴えました。
四月一日から、全国百五十四カ所の国立病院が独立行政法人への移行にともない、雇い止めとされ、短時間パートにされようとしている定員外職員(賃金職員)も六人が参加し、切実な思いを訴えました。
福岡市にある国立九州がんセンターで看護助手として六年間働いてきた大神智美さん(42)は、「週三十時間の短時間パートにされると、年収は半分以下の百三十万円、手取りは月十万円にならず、とても暮らしていけません。患者さんの食事の配ぜん、手足、頭髪を洗ったり、ベッドを整えたりする仕事にしわ寄せがでるのが心配です」と話していました。
青森県の国立弘前病院で十二年間会計事務をしてきた岩滝隆生さん(34)も、「現在三人でしている業務も、午後五時の定時にはとても終わりません。三人のうちの一人の私が午後三時までのパートになったら、仕事がまわらないのははっきりしています。低賃金でこき使っておきながら、いまになって使い捨てとは納得できません。しかも、厚生労働省がこんな仕打ちをするなんて、あっていいのでしょうか」と語っていました。
要請に先立つ集会では、自身も国立病院の定員外職員だった経験をもつ日本共産党の大沢辰美参院議員が国会情勢を報告。行動参加者を激励しました。