2004年2月27日(金)「しんぶん赤旗」
二十一日、大阪府豊中市の商店街で対話したときのこと。「零細業者も消費税を払うべきだ」という店主がいました。
宮本さんは「四月からの消費税の免税点引き下げは、零細業者からも消費税を徴収して、次は消費税率を上げるための地ならし。大きな商店も小さな商店も力を合わせて増税に反対しましょう」と訴えました。
その店主は「ええ話を聞かせてもろた。あんたのところにがんばってもらうしかない」と語り、意気投合しました。
「困っている人がいればかけつけ、話を聞き解決のために力をつくす」が宮本さんの信条です。
大阪府和泉市のJR踏切で三日、小学一年生が列車に接触、重傷を負いました。宮本さんはさっそく現地を調査。その様子は民放テレビの特集番組で放映されました。調査では通学時間帯に「開かずの踏切」になり遮断機をくぐる人が後を断たないことがわかり、実情をJR側に伝え、要員の配置を要望しました。二十六日には稲田順三和泉市長にも善処を要請、市長は「よくやっていただいている」とのべました。
高校時代に障害者の共同作業所にボランティアでかかわった宮本さん。「障害者の社会参加」を願って国会議員になってからも、視覚障害者の駅ホームからの転落や車いす利用者の踏切での事故が起きるたびに再発防止に奔走しています。
国会での追及は鋭いものがあります。五日の参院イラク特別委員会でのこと。宮本さんは、「イラクが大量破壊兵器を保有していた」といいきった小泉首相の誤りを追及しました。
「いったいいかなる根拠で、あのような断言をしたのか」。米調査団・前団長の証言も示した追及に、小泉首相は根拠を示せず逃げの答弁に終始しました。
質問が終わった後、与党議員が宮本さんに話しかけてきました。「さっきのはあなたの勝ちです。総理の答弁は答弁になっていない」
記事 隅田 哲記者
写真 滝沢清次記者
【おもな経歴】1959年、和歌山県生まれ。和歌山大学入学。民青同盟大阪府委員長などを歴任。95年参院比例に立候補。98年参院大阪選挙区当選。日本民主主義文学会会員。家族は妻と1男1女。