2004年2月21日(土)「しんぶん赤旗」
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京奈和自動車道「大和北道路」の建設問題で、日本共産党の吉川春子参院議員、豆田よしのり参院奈良選挙区候補らは二十日、奈良市の平城宮跡などを視察し、国交省奈良国道事務所から聞き取り調査をおこないました。調査には田中美智子県議、原田栄子奈良市議も参加。「高速道路から世界遺産・平城京を守る会」の小井修一事務局長が案内しました。
同道の計画は京都府県境から西名阪自動車道の郡山インターチェンジまでの約十二キロの区間。昨年十月の同道有識者委員会は、平城京跡を縦断する「西九条佐保線地下+高架案」を有力とするルート推奨案を国に提言しています。
日本共産党奈良県委員会は、同道は「交通渋滞を解決できないばかりでなく、世界遺産・平城宮(京)跡を破壊し、莫大(ばくだい)な建設費によって国と県の財政破たんにいっそう拍車をかける」とし、推奨案の白紙撤回を求めています。
吉川議員らは、平城宮跡の東院庭園を訪れたあと、同道の地下トンネルの出入り口と考えられる県境と奈良市の南都大安寺の付近を視察しました。
奈良国道事務所では、川西誠一副所長らが応対し、計画のこれまでの経緯や調査資料について説明。吉川議員らは交通渋滞や交通事故の実情、建設費用の見通しなどについて質問しました。