2004年2月19日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の高橋ちづ子議員は十八日の衆院予算委でBSE(牛海綿状脳症)と鳥インフルエンザウイルス問題をとりあげました。
高橋氏は同日、米下院政府改革委員会で「BSE感染牛がダウナー(歩行困難牛)ではなかった可能性を示す重要な情報が隠ぺいされている疑いがある」と報告されたことをとりあげ、米国の感染牛調査の信頼性を疑わせるものだと指摘。中川坦農水省消費安全局長は「報道は承知している。関心があるので注視したい」と答えました。
高橋氏は「問題のある検査体制だということが明らかになった。現時点で輸入の再開はありえない。全頭検査の実施と危険部位の除去を強く求める」とのべました。
山口県に続いて大分県下でも確認された鳥インフルエンザについて高橋氏は、感染発覚による移動制限などで打撃を受ける農家や観光業者にたいして山口県と同様の財政支援などを講じるよう求めました。亀井善之農水相は「問題が生じるその都度、必要に応じて対策を講じてまいりたい」と答えました。
また高橋氏は、防疫のためにおこなう農家に対するモニタリング調査について「昨年九月に防疫マニュアルを作成しておきながら実施が遅れていたのではないか」と指摘しました。
中川坦農水省消費安全局長は一月十九日付で通知を各都道府県に出したことを明らかにし、調査が遅れていたことを認めました。