2004年2月18日(水)「しんぶん赤旗」
創価大グループによる通信の秘密侵害事件の真相究明を求める署名が一万人を突破、「真相究明を求める会」は十七日、東京地検に厳正捜査を要請しました。
携帯電話の通信記録を盗まれた被害者で告発人の福原由紀子さん、佐藤せい子さんと、「求める会」の水口和夫世話人(創価学会による被害者の会代表)らが同地検を訪問。担当検事と面会して署名簿と要請書を提出しました。要請書は「厳正かつ速やかな捜査」と「創価学会関係者に対する厳正な処罰」を求めています。担当検事は「厳正に捜査している」とのべ、要請書と署名を受け取りました。
一昨年九月、創価学会全国副青年部長で創価大副学生課長らによるNTTドコモの通信記録盗み出しが発覚。学会に批判的な立場の佐藤さんらは警視庁・深川署から「あなたの記録も盗まれている」と通知され、事情聴取に応じました。ところが警察は調書まで取りながら二人に関する捜査を中断。二人は、「何かの圧力で捜査方針が急変した可能性がある」として昨年五月、地検に刑事告発したもの。
「真相究明を求める会」はジャーナリストの斎藤貴男氏らの呼びかけで結成。署名活動などに取り組んでいます。同会は近く、東京都議会にも同様の要請をする予定。