2004年2月15日(日)「しんぶん赤旗」
横浜市立大学(小川恵一学長)の「改革」問題で、同大学の教職員や学生、卒業生、市民が十四日、「市大の解体を許すな! 横浜市大と付属二病院の存続・発展を求める市民の集い」を、市内中区の神奈川近代文学館で開きました。「横浜市立大学を考える市民の会」が主催したもので、百二人が参加し、市民の声の反映、計画の「即時一時凍結」などを訴えるアピールを採択しました。
日本共産党の、はたの君枝参院議員(神奈川選挙区候補)も出席し、あいさつしました。
中田宏市長は、二〇〇五年から市大の三学部統合や独立行政法人化を実施する方針で、十八日から始まる市議会で法人の定款が審議されます。
会の伊豆利彦副代表(同大学名誉教授)が市の一方的な姿勢を批判し、「多様な意見が存在し、現場からじっくり議論してつくるのが本当の大学改革です」とあいさつ。
はたの氏は、原則全教員への任期制導入という市の構想について、文部科学省から、任期を付けるには「個々の教員の同意」が必要で、不同意の場合は定年まで「身分が継承される」との説明を得たことなどを報告し、運動を励ましました。
千葉大学の小沢弘明教授が記念講演し、東京都立大学の長谷川宏助教授が特別報告。各界の報告・討論では、市大問題の全国的な意味、大学の自治、学問の自由の大切さなどを話し合い、「学生の声の反映、授業料は上げないでと求めて五日間で約七百八十人分の署名を集め、学長に提出した」との在校生の発言に熱い拍手が起こりました。