日本共産党

2004年2月14日(土)「しんぶん赤旗」

道警報償費

監査結果は黒に近い

党国会議員団に 知事室長語る


 北海道警旭川中央署の捜査用報償費の不正支出疑惑の調査で北海道入りしている日本共産党国会議員調査団の小林みえこ参院議員(内閣委員)は、調査最終日の十三日、道監査委員事務局からの聞き取りや知事室長との意見交換をしました。調査には大橋晃道議団長と花岡ユリ子、真下紀子両道議が同行しました。

 道監査委員事務局からの聞き取りでは、札幌市の弁護士グループがおこした住民監査請求の監査結果と棄却した経過について説明を受けました。

 四十川(あいかわ)久事務局長らは、疑惑解明のかぎを握る捜査員への事情聴取が実施できなかったことから請求棄却にせざるを得なかったと説明。

 警察庁官房長が国会答弁で、警察は会計検査院による捜査員の聞き取り調査に応じる半面、道警報償費疑惑では道監査委員の調査を拒否したことで、対応に差が出るのはやむを得ないとのべたことについて四十川事務局長は、「理解しがたい」と不満をにじませました。

 高井修知事室長との意見交換で同氏は「監査結果は極めて黒に近い灰色。疑惑はますます深まっている」との認識を示し、「知事は徹底解明を求め、説明責任を果たすよう道警に申し入れる意向」とのべました。

 小林議員らは「会計書類が保存されているこの五年間の監査を求めるなど、知事として具体的な手立てをとり、不正に支出されているなら報償費予算そのものを根本的に考え直すことが必要だ」と指摘。高井室長は「意見は知事に伝えたい」と約束しました。

 小林議員は道警の佐々木友善総務部長に面会を申し入れましたが、道警側は「総務部長と課長は(報償費疑惑の)対応に追われて時間がとれない」として面会を拒否しました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp