2004年2月14日(土)「しんぶん赤旗」
航空機の客室乗務員でつくる客室乗務員連絡会は十三日、東京・羽田空港ターミナルで「日本航空は、客室乗務員に育児・介護と仕事の両立保障を」と訴える宣伝をおこないました。
日本航空は、育児・介護休業法にもとづく深夜業免除を申請した客室乗務員にたいし、就労日数を限定し、休日を無給扱いにしています。その結果、賃金がこれまでの半分以下に激減し、生計が成り立たずアルバイトをしている人もいます。
参加者らは「スチュワーデスの育児と仕事の両立は綱渡り」「JALは社会的責任を果たしてください」と書いたビラを到着客に配りました。
三歳の男の子の手を引いた女性は「初めて知りました。負けずにがんばってください」と語ります。足をとめて真剣にビラを読む人もいました。
「通常勤務だと二泊三日の乗務があります。夫も不規則勤務なので、この制度があって本当に助かっています」と宣伝に参加したJASの客室乗務員は、こう話します。小学校入学前の子どもを二人抱え、深夜業免除制度を利用して働いています。「深夜業免除でも帰宅が午後十時すぎになることがあり、実母にきてもらいます。先日も寝るときに『ママがいい』と泣いたそうで、夜には必ず帰れる深夜業免除は働くママさんの大きな支えです。日本航空はきちんと支援してほしい」