2004年2月14日(土)「しんぶん赤旗」
パートや臨時、派遣などで働く労働者がまともな生活ができる賃金を、均等待遇の実現、雇い止めの阻止を―。切実な要求を掲げた「パート・臨時労働者中央行動」が十三日、東京都内でとりくまれました。
全国から集まった約千六百人が朝の宣伝、各省庁や国会議員への要請、集会、デモと終日行動しました。全労連と〇四国民春闘共闘委員会が主催したもの。
総決起集会が開かれた日比谷公会堂は、「すべての労働者に時間給千円以上の実現を」「パートにも自立できる賃金を」と書いたゼッケンや横断幕、そろいの赤いスカーフとピンクのウインドブレーカー姿の女性たちでいっぱい。
全労連の坂内三夫事務局長は「みなさんの要求と願いをすべての労働者の共通課題に位置づけ、全力をあげる」とあいさつしました。
非常勤職員の雇い止めを組合をつくり撤回させた自治体労働者、残業代の不払い、有給休暇も取れない無権利の労働者のかけ込み寺として組合員千人を突破した地域労組の役員、国立病院の三千人近い賃金職員(定員外職員)の雇い止めに反対してたたかう全医労代表が発言するたび、大きな拍手がわきあがりました。
集会後、銀座までパレード。北海道で非常勤保育士として働く深井奈保子さん(27)は「六年間働いていますが、一年ごとに雇用更新で同じ仕事をしているのに給料は差が開くばかりです。均等待遇を実現してほしい」。
横浜市でヘルパーをしている鞍三代子さん(54)は「介護保険制度を支えているのは私たちです」といい、「自立できる賃金を」と唱和しました。