日本共産党

2004年2月11日(水)「しんぶん赤旗」

“ノリ、最悪の凶作”

仁比候補ら有明海漁連と懇談

福岡


 日本共産党の仁比そうへい参院比例候補と福岡県議団は十日、福岡県有明海漁連(二十六組合、荒牧巧会長)と懇談し、今季のノリ養殖の状況や要望を聞きました。

 坂田純一指導課長が、今季の販売実績の数字を示し、「惨たんたる状況」を訴えました。

 販売金額は百九億円で、大凶作だった二〇〇〇年を除く過去五年の平均の68%だと説明。「二〇〇〇年度以前の十年間の平均は百六十七億円で、百五十億円を下回った年は一回しかなかった」のに、二〇〇〇年以降安定した状況が一変したと語りました。

 昨年秋からの収穫(秋芽ノリ)は史上最悪の凶作となり、ことしに入ってからも一月中旬から色落ちが漁場全体に広がっています。

 本来三月末までがノリ漁期ですが、「大牟田地区ではもう網を撤去し、非常に悪い。大和高田地区も網を揚げている」状況で、二月中にはノリ網を張る支柱撤去を決断せざるを得ないとのべました。坂田課長は「国と県に、諫早湾干拓の中長期開門調査をお願いしている」と強調しました。

 仁比氏は「みなさんが要請して、福岡、佐賀、熊本三県議会はじめ、沿岸市町村が全会一致で中長期開門調査を求めた意見書を採択し、運動を励まし、農水省への圧力になっている」とのべ、意見書採択を実現した漁連の努力を聞きました。

 調査には、つの豊臣参院福岡選挙区候補、瀬川康之、高瀬菜穂子両県議、下川忠範前県議、大牟田市議団が参加しました。


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