日本共産党

2004年1月31日(土)「しんぶん赤旗」

愛知銀行

サービス残業代支払う

1284人分、1億4500万円


 第二地方銀行の愛知銀行で、昨年七月から九月の間、行員千二百八十四人が時間外賃金の支払いを伴わない「サービス残業」をしていたことが三十日明らかになりました。未払い賃金は約一億四千五百万円に上り、同行は十二月分の給与に上乗せして支払いました。

 愛知銀によると、サービス残業をしていた行員は管理職を除く九割強に当たります。残業時間は平均四十二時間、最長百五十八時間。未払い賃金の金額は平均十一万円、最大五十五万円でした。

 名古屋北労働基準監督署から昨年十一月に是正勧告を受け、三カ月分の勤務実態を調査して判明したといいます。


国の指導問われる

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 日本共産党・八田ひろ子参院議員の話 サービス残業代が支払われたことは、当然のことですが、大変歓迎すべきことです。サービス残業は法律違反であり、行員の九割にもあたる支払いは、全社的、恒常的な企業犯罪を明らかにしました。

 個人が改善できる問題ではなく、使用者の管理責任が厳しく問われる問題です。摘発された分を支払って終わりにするのではなく、サービス残業の根絶と企業の社会的責任を果たさせるために、国の業界全体に対する厳しい指導、監督が問われます。


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