2004年1月25日(日)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の塩川鉄也衆院議員は二十三日、埼玉県の越谷郵便局を訪れ、労働者に極限までの過密労働を強いるトヨタ方式の導入の実情について、柴沼満局長から説明を受けました。
トヨタ方式は、“郵便事業のムダやムラをなくして効率化することが目的”とされ、越谷局はそのモデル局です。郵政公社は、この方式を四月から全国に広げる計画です。
越谷局の労働者が塩川議員に訴えを寄せ、「郵便局内のいすが撤去されて郵便物の配達準備が立ち作業となり、かえって効率が落ちている。その遅れを取り戻すために残業やサービス残業(ただ働き)が増えている」と指摘しています。
塩川議員は、サービス残業が増えたという職場アンケートの結果を示して、「ただちに根絶すべきだ」と迫りました。柴沼局長は「サービス残業はない」と回答。しかし、残業時間が例年より増加し、十二―一月期では、初めて百時間を超えたことを認めました。サービス低下については「残業も増加しており、遅配はある」としながら、市民からの苦情は昨年比で半分以下になっていると説明しました。
塩川議員の話 「労働条件の悪化やサービス低下の実態の一部が明らかになった。郵政公社は、全国への導入を図るとしているが問題が大きい。実態をリアルに明らかにして追及していきたい」