日本共産党

2004年1月22日(木)「しんぶん赤旗」

「雇用守れ」と唱和

第一波の春闘全国統一行動

厚労省へ 賃金職員継続を
国交省へ JR職場復帰を
NTTへ リストラやめよ



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「賃金職員の雇用を守れ」と唱和する労働者たち=21日、厚生労働省前

 国民春闘共闘委員会の〇四春闘第一次全国統一行動がとりくまれた二十一日、全労連が全国拠点闘争と位置づける国立病院職員の雇用保障、国鉄千四十七人の解雇撤回、NTTリストラ反対のたたかいの前進をめざして、厚生労働省、国土交通省、NTT持ち株会社(東京・千代田区)の前で行動しました。

 厚生労働省前の行動には、四百人の労働者が参加。「厚生労働省は雇用と医療を守れ」「許すな、年金大改悪」などの横断幕や組合旗を掲げ、〇四春闘勝利と、労働者の雇用と労働条件を守る決意をアピールしました。

 四月一日から全国百五十四カ所の国立病院が独立行政法人に移行するのにともない、約六千人の賃金職員(定員外職員)全員が三月末で雇い止めにされ、看護師以外の三千人近い労働者が一方的に短時間パートか委託化されようとしています。

 賃金職員の代表らが、「これまで手取り三百万円あった年収が、短時間パートでは百四十万円になってしまう。これではとても生活が成り立たない」「国立病院を支えてきたスタッフを削るというのは、患者の命、国民の命を削ることになる」と訴え、厚生労働省にむかって「国立病院をささえてきた賃金職員の雇用を継続せよ」と唱和しました。



参加者 怒りの声

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トヨタ自動車東京本社前で大企業の横暴やめさせようと包囲行動に参加した人たち=21似事日、東京・文京区

 佐賀県の国立嬉野(うれしの)病院で看護助手(賃金職員)として二十四年間働いてきた野村敏子さん(48)

 「厚生労働省から三月末で雇い止めにする、といわれて、職場では不安が募っています。長年、定員職員といっしょに力を合わせて働いてきた私たちを、なぜ雇い止めにし、処遇を一方的に切り下げるのか。納得できません。歴代の厚生労働大臣は、私たちの交渉にたいして、『誠意をもって対応します』といいつづけてきました。なんとしても雇用継続をお願いします」

 全動労争議団の荒井仁一さん(57)

 「昨年暮れの『JRに使用者責任は問えない』とした最高裁判決は許せません。家族にもたたかいに参加してもらい、長いたたかいをすすめてきました。一日も早く納得できる解決をして、家族を安心させたいと思っています。最高裁判決でも、不当労働行為がなかったとはいっていません。政府の責任はいっそう大きいわけで、急いで不採用問題の解決をはかるべきです」

 NTTの地域子会社、NTTサービス東京で働く藤木千恵子さん(49)

 「私の職場にも、五十歳の退職・再雇用制度で泣く泣く地域子会社を選択した労働者がいます。冬の一時金を受けとって、『あらためて賃金の低さを実感した』といっています。私も来年は五十歳。これまでと同じ仕事をし、人員削減で仕事量が増えているのに、なぜ五十歳になったからといって大幅に賃金が引き下げられるのか、怒りが広がっています。退職・再雇用制度をなくしたいというのが一番の要求です」


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