2004年1月19日(月)「しんぶん赤旗」
|
国指定重要無形文化財の「組踊(くみおどり)」など、沖縄の豊かな伝統芸能の殿堂となる「国立劇場おきなわ」(沖縄県浦添市)が十八日に開場し、芸能関係者ら約五百三十人が出席して記念式典と祝賀公演が催されました。日本共産党からは古堅実吉前衆院議員、党県議団の外間久子団長ら四氏全員が参加、同劇場の建設実現のために奮闘してきた芸能関係者と開場を祝いました。
式典では、河合隼雄文化庁長官が式辞、茂木敏充沖縄及び北方担当大臣、稲嶺恵一沖縄県知事らが祝辞をのべ、このなかで沖縄伝統芸能界を代表してあいさつした島袋光史さんは、「私たち芸能界は自らの技芸の錬磨にいそしみ、すぐれた演技を披露し、さらに若手後継者を育成して、沖縄伝統芸能の振興に邁進(まいしん)していく所存です」と決意をのべました。
同施設は国内六番目の国立劇場として、沖縄の伝統芸能の継承と伝承者の養成、アジア・太平洋地域との交流を目的に建設されました。二十三日からは記念公演(こけら落とし)が八週にわたって繰り広げられます。
日本共産党は、一九七二年の祖国復帰前から、沖縄人民党(七三年に日本共産党に合流)の伊波廣定県議や、国会では須藤五郎参院議員、瀬長亀次郎衆院議員、古堅実吉衆院議員が、組踊の無形文化財指定とともに、「国立芸能劇場」の建設を国会や県議会などで繰り返し要求し、県民あげての建設運動を後押ししてきました。