2004年1月17日(土)「しんぶん赤旗」
経済産業省原子力安全・保安院は十六日午前、運転を停止している東京電力の福島第一原発2、4号機と福島第二原発3号機の三基について、再稼働しても安全性に問題がないと確認しました。ところが、第二原発3号機では十五日に、配管からの水漏れとみられるトラブルが発生していたことが明らかになりました。保安院は、トラブルの起きている原発を「安全」と確認したことになります。
東京電力によると、十五日午後八時ごろ、3号機の残留熱除去機器冷却系配管の冷却水が減少すると自動的に作動する給水ポンプが作動。調査の結果、一時間当たり六十五gの水が減少していることが判明しました。
東電は十六日午前十時ごろ保安検査官に連絡、国と自治体への連絡は同日午後零時四十五分になったといいます。
福島県の原発立地自治体を含む地元八町村は十六日、保安院の「安全」確認を受け運転再開の容認を決定。代表が十九日に県知事と県議会議長を訪問し、運転再開容認の考えを説明する予定でしたが、トラブルの連絡を受け、中止することが決まりました。