2004年1月15日(木)「しんぶん赤旗」
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党大会二日目午後の討論で、ハンセン病違憲国賠訴訟原告団全国協議会長代理の谺(こだま)雄二さんが、群馬県からの代議員の一人として発言しました。
議長団から谺さんが紹介されると、会場から「オー」と驚きの声。不自由な体をスタッフに助けられて演壇に立った谺さんは、「ハンセン病元患者が党大会の代議員に選ばれ、こうして発言することはまさにかつてないこと」と前置きし、三年前の五月の違憲国賠訴訟の画期的な勝利判決までの全党の援助に感謝を表明。「日本共産党員でよかった。生きていてよかった」とのべると、会場から心のこもった、大きな拍手が送られました。
谺さんは、ハンセン病患者としての差別に反対するたたかいの中から、戦後日本共産党に加わった半生をふりかえりながら、「日本共産党は我が家」「同志は新しい家族」と確信をこめて語り、全面解決に向けたたかいぬく決意を表明。代議員の中には目頭を押さえながら発言に聞き入る姿もあり、発言を終えた谺さんには長く大きな拍手が改めて送られていました。
「原告団の要求がいまだに実現していないことを知りビックリした」と感想を話したのは、大阪府寝屋川市の小出紘子さん(24)。青年支部の再建を果たして代議員になりました。「不屈の精神に学びました」と小出さん。「私たちには考えも及ばない困難な世界で頑張った。すごい。涙が流れました」と声をつまらせます。
「どんな困難なたたかいにも日本共産党があったということを支部のみんなに話して党員を拡大する活動にとりくみます」と話していました。
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