2004年1月15日(木)「しんぶん赤旗」
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日本共産党第二十三回大会の二日目となった十四日、綱領改定案と大会決議案、それぞれの報告についての討論が始まりました。三十二人の代議員・評議員が発言。綱領改定案が示す日本の民主的改革、世界情勢論、未来社会論が力になっている経験が多彩に語られました。また、参院選に向け総選挙時比130%の「赤旗」読者の陣地をとの提起には、「新鮮で新たな決意をよびおこす提起」(福島の青年代議員)などの決意がこもごも表明されました。ユーモアあふれる発言に会場からは笑いがおこる場面もあり、確信にあふれた討論がおこなわれました。
「綱領改定案は青年の疑問、模索にこたえる力をもっている」。高知の青年代議員は、イラク反戦運動にたちあがった青年たちが戦争を阻止できなかった無力感を克服する過程で、改定案の世界情勢の見方が力になったことを紹介。民主的改革の展望を知り、「自分たちで実現をしたい」と入党を決意した例もあげました。
世界情勢論でも、平和の共同を広げていくうえでも独占資本主義を即「帝国主義」とみない改定案の見地が力をもつこと(東京)などが、自らの経験をもとに語られました。
また、未来社会論が「社会主義・共産主義社会は明るく、未来あるものだと知った」(二十代女性弁護士)と感動を広げている(福岡)。人間の全面的発達を保障することを特徴にしている未来社会論は、「勝ち組・負け組の競争社会におかれている若者の共感をえられるものだ」(千葉)などの発言があいつぎました。ある研究職場の代議員は、「資本主義の浪費構造をつくりかえる必要があるとの声が出ている」とのべ、改定案で対話を広げる条件があることを強調しました。
格闘技大好きという京都の青年代議員(29)は、前大会以降で六十八人の党員と百四十人の民青同盟員を迎え入れた経験を発言。学習による青年党員の成長をはかることなどの経験を紹介し、「二十一世紀のできるだけ早い時期に自民党政治をノックアウトしたい」と決意をのべ、大きな拍手が送られました。
どんな激動のもとでも前進できる強い党づくりへの全国各地の経験が、参院選勝利への決意とともにさまざまに語られました。
ハンセン病元患者で群馬の北毛地区から参加した谺雄二代議員(71)は、「党はわが家」の思いで、不屈に政府の非人道的な弾圧とたたかいぬいた経験を発言し、大きな感動を広げました。
国内来賓として、平和・民主・革新の日本をめざす全国の会の成瀬昇代表世話人、全国労働組合総連合の熊谷金道議長、兵庫県福崎町の嶋田正義町長、日本民主青年同盟の姫井二郎中央委員長、新日本婦人の会の高田公子会長、農民運動全国連合会の佐々木健三会長、憲法改悪阻止各界連絡会議の川村俊夫事務局長が、壇上であいさつをのべました。