2004年1月14日(水)「しんぶん赤旗」
民主党の菅直人代表は十三日、都内で開かれた同党大会のあいさつで、「官僚主権の現状から本当に国民主権の国にするためには、市民革命にかわる憲法制定運動が必要だ。国民のみなさんに(新しい)憲法をつくる運動をよびかけたい」と表明し、憲法公布六十周年となる二〇〇六年までに党として「憲法のあり方」を示したいとのべました。党の最高機関で期限を切って改憲へ積極的な役割を果たす態度を示したものです。(4面に関連記事)
菅氏は、明治憲法も現憲法も「市民がみずからつくった憲法ではなかったため、不磨の大典にしてしまった」などと主張。「日本の国のあるべき姿を示す新たな憲法をつくる『創憲』を主導する」として、「憲法をつくる運動」を「民主党がリードする」とものべました。
具体的な改憲の方法については、「憲法全体を一挙に改める考え方もあるが、合意できるところから順次変えていくという方法が現実的だ」とのべました。
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菅代表は、大会終了後の記者会見で、同党の改憲案に関し、「幅広く国民的議論を深める意味で提起した。九条を含め、すべて(の条文)について変える可能性を含んだ形で自由に議論していけばいい」と述べ、第九条も検討対象に含むことを明らかにしました。