2023年12月7日(木)
ガザ民間人犠牲「良い割合」
イスラエル軍発言に国連「悪趣味」
イスラエル軍のコリンクス報道官は、ガザ地区での地上攻撃を始めてから殺害した戦闘員と民間人の比率が1対2だと認め、「たいへん良い割合だ」と発言しました。米CNNテレビが5日、同氏へのインタビューを伝えました。
国連のドゥジャリク事務総長報道官は同日の会見で、この発言について問われ、「われわれはそのような比率を出していない。(発言は)控えめに言っても悪趣味だ」と指摘し、「われわれは民間人の犠牲を出さないよう求めている」と強調しました。
コリンクス報道官は、「民間人を人間の盾にして民間人に紛れ込んだテロ組織と正規軍との都市部での戦闘について、他と比べるなら、この比率はたいへん良く、おそらく唯一無二のものであることがわかる」と語りました。
イスラエル軍は10月7日にガザへの攻撃を始めて以来、戦闘員約5000人を殺害したとしています。ガザ当局によると今月5日の集計までで、ガザでの全死者数は1万6248人。うち子どもは7112人です。