しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年1月15日(土)

きょうの潮流

 きょうから大学入試の共通テストがはじまります。新型コロナウイルスの感染が全国的に急拡大する中での実施に不安と混乱が伴っています▼文部科学省は、コロナ感染などで共通テストを受けられなかった場合、それぞれの大学が実施する個別入試だけで合否を判定するよう各大学に求めました。コロナの影響を受けた受験生を救済するためとはいえ、テスト直前になって対応を変えろという要求に、大学側には困惑・反発が広がっているといいます▼受験生にとっても思いは複雑です。万が一感染しても救済があるという安心感が持てる一方で、共通テストを受けなくてもいい人が出ることに、不公平感を持つ人も▼大学に入学できたとしてもコロナの影響は続くでしょう。この2年間、オンライン授業ばかりで対面授業はまったくなかったという学生も少なくありません。それなのに高い学費を払い続けてきました▼コロナ禍でアルバイトが減ったり、なくなったりして、多くの学生が経済的に困窮しています。日本民主青年同盟などが全国各地で行った食料支援には日々の食事に困った学生らが殺到しました。民青の食料支援を利用した青年・学生はのべ約10万人。「自助」と「自己責任」を押しつける政治や社会を変えなければと民青に加盟した人も▼コロナによる困難が続く中、若者たちが将来に希望をいだけるような施策が求められています。受験競争をなくすことも必要です。ともあれ今は受験生がベストを尽くせるよう願っています。


pageup