2021年4月6日(火)
通訳案内士 「仕事激減」
現金支給・地位向上を
清水議員に要請・懇談
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新型コロナ禍で外国からの観光客が激減し、大幅な収入減に陥っている全国通訳案内士への一律現金支給を求め、全国通訳案内士の佐々木力さん(ドイツ語)、松崎洋子さん(ポルトガル語・スペイン語)が5日、日本共産党の清水忠史衆院議員に要請を行いました。オンラインで集めた署名を手渡し、懇談しました。
署名は(1)全国通訳案内士登録者に現金の一律支給(2)2019年(またはそれ以前)との比較で収入が落ち込んでいる通訳案内士への上積み支給―を求めるもの。長年通訳ガイドを務める松崎さんは、東京五輪の海外訪日客を前提に19年の時点で180万円ほどの仕事が入っていましたが、新型コロナでキャンセルされ、ゼロになりました。「コロナ禍で収入が激減し、支援が必要だと報道される職業のなかに通訳案内士の名前が出てこないのは、私たちの存在が認められていないようで悲しい」と訴えました。
署名を呼びかけた佐々木さんは「『Go To トラベル』キャンペーンで膨大な予算を使いながら、観光立国を支えてきた通訳案内士には恩恵も支援もない。声を上げづらい通訳案内士の地位を高めたい」とのべました。
要望に賛同した清水議員は、国民の要求を受け止め、野党提案が実現して政治を動かした事例があると強調。「当事者の訴えが決定的。こうした窮状を認識しているかと国会質問し、国に支援を迫ることができる。みなさんの運動を後押ししたい」と激励しました。