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2020年12月17日(木)

菅首相 連夜の会食

5人以上も 「自粛」ほど遠く

 新型コロナウイルス感染症が急速に拡大する中で、菅義偉首相が連日のように会食を重ねています。なかには政府の新型コロナ対策分科会が指摘する「感染リスクが高まる5人以上の飲食」の場も。国民には自粛を呼びかけながら、連日の会食を行う首相の姿勢に批判の声が広がっています。菅首相は16日、首相官邸で記者団から「大人数での会食は適切だったか」と質問され、「国民の誤解を招くという意味においては真摯(しんし)に反省する」と述べました。

 菅氏自身が、感染拡大を阻止するとして「Go To トラベル」の一時停止を発表した直後の14日夜には、青木拡憲AOKIホールディングス会長ら約15人と飲食を交えて東京・紀尾井町のホテルで懇談。その後、銀座のステーキ店にも顔を出し、自民党の二階俊博幹事長、プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長、俳優の杉良太郎氏ら7人と「忘年会」(杉氏)に臨みました。

 15日夜には、東京・赤坂のイタリア料理店で自民党の秋本真利衆院議員ら2人と会食したあと、六本木のステーキ店で、フジテレビの宮内正喜会長、遠藤龍之介社長ら3人と会食しています。

 コロナ対策分科会は11日、年末年始の忘年会・新年会について、「なるべく普段から一緒にいる人と少人数で」とし、特に感染が急増するステージ3相当地域では大人数の忘年会は見送るよう呼びかけました。首相の行動が分科会の呼びかけとは相いれないのは明らかです。

 自民党内でも16日、二階、岸田両派が17日に予定していた忘年会を中止するなど、大人数での会食の中止が広がっています。


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