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2020年11月27日(金)

高速交通優先に反対

高橋氏 国土強靭化基本法改正可決

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=20日、衆院国交委

 交通政策基本法・国土強靭(きょうじん)化基本法改正案が24日、衆院本会議で賛成多数で可決されました。日本共産党は反対しました。両基本法は、「国際競争力の強化」など大規模開発を推進する根拠にされています。改正案は、コロナ禍、豪雨災害の激甚・頻発化などを受け、交通施設のコロナ対策、労働者の処遇改善、赤字の事業者への財政的支援強化を盛り込む点で改善されています。

 日本共産党の高橋千鶴子議員は20日の国土交通委員会での質疑で、移動制約者の交通権・移動する権利の保障を明記する改正こそ必要だと提案。発議者の小宮山泰子議員(立憲民主)は「重く受け止める」と応じました。

 高橋氏は「基幹的な高速交通網」について「リニア新幹線、整備新幹線、東京外環道などの高速道路のことか」と質問。発議者の盛山正仁議員(自民)は「指摘のモードは含まれる」と認めました。

 高橋氏は、地域交通廃止の一方で、国民にニーズがあるかのように高速交通網を進めるのはおかしいと指摘。「高速交通網の形成」に当たっては、地域住民の理解・納得が前提であり、計画、工事の各段階で合意形成に努めるべきだと語りました。住民合意については法案に関する「決議」に盛り込まれました。


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