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2020年9月5日(土)

総選挙で「安倍政治」に決着を

志位委員長

 日本共産党の志位和夫委員長は4日の記者会見で、安倍晋三首相の辞任表明に伴う自民党総裁選について、「安倍首相が辞めても、『安倍政治』とのたたかいは決着がついていない。たたかいは続く。この決着は総選挙でつけなければならない」と表明しました。

 総裁選で争う「有力候補者」の3氏について、「3人とも、2015年9月に憲法違反の集団的自衛権行使容認の安保法制=戦争法を強行した際に閣内にいた。閣内でこの歴史的な暴挙を推進した共同責任を負っている」と指摘。総裁選を前に自民党内で「安倍政治」への礼賛と継承の大合唱が繰り広げられているのは「目を覆いたくなるような異常な光景だ」と語りました。

 志位氏は、「安倍首相の辞任は、直接は健康上の理由だが、政治的な行き詰まりの結果だということは明らかだ。内政、外交、コロナ対応、あらゆる面で行き詰まった。その後継総裁を選ぶときに、『安倍政治』継承の大合唱が起こる。つまり『行き詰まった道をさらに進もう。これ以外の道はない』と進むのは、政権党として硬直化、劣化、退廃が進んだ姿だ」と批判しました。

 その上で「総選挙で、市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進で、名実ともに安倍政治を終わらせて、新しい政治に道を開く結果をだしたい」と述べました。

 記者団から、「解散・総選挙を求めるのか」と問われて、志位氏は、「いま求めているのは、新首相が選出されたら、代表質問、予算委員会などで、国政の基本問題について十分な審議を行うことだ」と強調。「同時に、政局は不安定で流動的な新局面に入っており、早い段階の解散・総選挙にもそなえた取り組みを行うことを、昨日の都道府県委員長会議で意思統一した」とのべました。

 さらに記者団から、野党の合流新党などの動きをどう見るかについて問われて、志位氏は、「この動きが、この5年間取り組んできた市民と野党の共闘をよりいっそう前に進め、発展させる動きとなることを期待している」とのべました。


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