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2020年5月23日(土)

空路の感染源化防げ

航空連 政府に対策強化要請

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(写真)感染防止強化を訴える航空連の代表=22日、厚労省内

 航空労組連絡会(航空連)は22日、厚生労働省と国土交通省で会見し、新型コロナウイルス感染拡大防止で航空業界での対策強化を厚労省に要請したと発表しました。津惠正三事務局長は「航空が感染拡大のおおもとにならないようにしなければならない」と強調しました。

 萩原玲子客室乗務員連絡会事務局長は、「海外調査で、客室乗務員は医療従事者以外でもっともコロナリスクが高い職種となっている」として、防護服を着用する外国航空の事例を紹介。日本では乗客にコロナ陽性者がいても客室乗務員の通常業務は「濃厚接触」として扱われず、日本航空では機内食提供で紙おしぼりに変更した程度でサービス内容がほとんど変わらないことを指摘しました。

 島田聡副議長は、空港で機内清掃などをする地上支援業務について、「外国航空のような機内の噴霧消毒もしていない。汚水処理はマスクと手袋だけで、フェイスガードや防護服が必要ではないか」と述べました。

 和波宏明事務局次長は、国際労働機関(ILO)が、航空のコロナ対策で労働者・労働組合と使用者、政府の三者対応を呼びかけていると指摘。国内航空会社が加盟する定期航空協会のガイドライン(14日発表)の対応は各社ごとにまかされており、「サービス競争にならないよう、国が指導してほしい」と訴えました。


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