2004年1月10日(土)「しんぶん赤旗」
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「戦争ノー、平和憲法守れ道民連絡会」の会員は九日、公明党が陸上自衛隊のイラク派兵先遣隊の派兵を了承し、防衛庁が派遣命令を出したことに抗議し、札幌市中央区の大通公園で派兵反対の街頭宣伝・署名行動をしました。
周辺では、十数人が「自衛隊のイラク派兵は間違っています。戦場に送るな」と書いたビラを配り、派兵反対の署名への協力を訴えました。
会員の「若い人こそ、派兵反対の署名に協力してください」との訴えに、北広島市の男子学生(20)は立ち止まってしばらく考え込んだ後、署名に応じました。
学生は「日本は米国の言いなりだ。日本として、ちゃんと意見を持たないとダメになります」とのべ、「イラク派兵をもはや中止できないのでしょうか。同じ世代の自衛隊員がイラクに派兵されるのは複雑な思いです」と語りました。
道民連絡会の竹中雅史代表、山下忠孝事務局長、北海道キリスト者平和の会の山本光一牧師、日本民主青年同盟北海道委員会の菅原誠副委員長がマイクを握りました。北海道民主医療機関連合会の代表も参加しました。
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自衛隊のイラク派兵命令が出た九日、東京・足立区の田村智子日本共産党東京十三区国政対策委員会責任者と松尾勝哉区議は、東武線西新井駅前で緊急宣伝を行い、イラクに自衛隊を送るな、と訴えました。
「イラクへの自衛隊派兵を公明党も了承しました。派兵を強行する与党を絶対に許すことはできません」「みなさんの願いを署名に託し、大きな平和の声を国会に届けましょう」と訴えるなか、急を聞いて集った党員、後援会員がビラを配り、署名を呼びかけました。
病院帰りの車いすの女性(70)は、「戦争反対です。一人の声は小さくても、十人、百人と集まって平和を訴えたい」と語り、車いすを押していた娘とともに署名。通りかかった中年の男性から、「戦争反対を言うのはもう共産党しかなくなった。頑張ってくれ」と激励の声がかかりました。
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八田ひろ子参院議員と日本共産党女性後援会が九日、寒風の吹く名古屋市栄でイラク派兵反対の署名、宣伝行動を行いました。
八田ひろ子参院議員もマイクを取り、白血病に苦しむイラク人の母子と医師が治療と研修のため来日したことにふれ、「日本の果たすべき役割は軍隊を送ることではなく、こうした医療などの支援を行うことではないでしょうか。自民党は公明党が認めたから自衛隊を送れると言っていますが、だれが何と言おうと平和憲法を持つ日本が戦地に軍隊を送るのは許されません」と訴えました。
「寒いなか、ご苦労さまです」と声をかけ署名していく人もいました。
有事法制反対!千葉県センターと原水爆禁止千葉県協議会は九日、千葉市のJR千葉駅前で、イラク派兵反対や核兵器廃絶を訴える宣伝・署名行動をおこないました。
日本共産党の浅野ふみ子参院選挙区候補、柳田清千葉市議も駆けつけて、訴えました。参加者は「憲法違反の自衛隊派遣はやめよ」「先遣隊派遣を容認した公明党は許せません」「米英の占領軍はイラクから撤退し、国連中心の復興支援を」などと訴えました。
この呼びかけにテイッシュ配りのアルバイト女性や路線バスの運転手も署名に応じるなど、一時間で「イラク派兵反対」署名に九十人、「核兵器廃絶」署名に七十八人が協力し、二千四百五十円の募金が寄せられました。
署名に応じた鶴岡和子さん(75)=市原市=は、「小泉総理が行ったらいい。小学生のとき支那事変。それからずっと戦争の中で生きてました。身内からも戦死者が出ました。戦後も苦難の中、生きてきました。戦争は繰り返してはならない」と語りました。
団体職員の中村公亮さん(29)=茂原市=は「アメリカが勝手にしかけた戦争。アメリカいいなりではいけない。国連中心の復興にすべきです」と話していました。
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有事法制に反対する静岡県民連絡会は九日昼、静岡市の繁華街で宣伝し、自衛隊のイラク派兵中止を求める署名への協力をよびかけました。
橋本正紘県評常任幹事らは、小泉首相をはじめ、陸上自衛隊のイラク派兵を了承した公明党を批判。「軍服を着た自衛隊がイラクに行けば事態は泥沼化します。憲法、国際法の観点からも許されない暴挙を食い止めましょう」と訴えました。
若いカップルが「自衛隊員の友だちをイラクに行かせたくない」と署名。香月菜緒子さん(28)=主婦=も「自衛隊員もイラクに行くことは想定していなかったでしょうし隊員の気持ちに反すると思う」といいます。元教員の松本壌司さん(66)は、「小泉(首相)が言う派兵には全く説得力がないし公明党が政権にくっついてますます悪くなった。共産党にがんばってほしい」と話しました。