2004年1月10日(土)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の不破哲三議長は九日午後、党本部でチュニジアのサラ・ハンナシ駐日大使と懇談しました。
同大使は、ベンヤヒア外相から不破議長にたいする新年にあたっての友好のあいさつを伝え、不破議長が昨年七月、チュニジアの与党・立憲民主連合の大会に出席するためチュニジアを訪問したことへの感謝をのべました。
不破氏は、訪問の印象などをのべながら、「しんぶん赤旗」に連載された訪問記をまとめた近著の『チュニジアの七日間』を大使に手渡すとともに、ベンアリ大統領とベンヤヒア外相にも託しました。
大使が、今月十三日から始まる日本共産党第二十三回大会に立憲民主連合の代表が参加することになったこと、この参加が双方の関係発展にとって重要であるとのべたことにたいし、不破氏は同代表の参加を歓迎し、感謝を表明しました。
今月開会の通常国会など日本の情勢についての大使からの質問にたいして、不破氏はイラク問題が大きな問題となるとのべ、自衛隊のイラク派遣と、それがアラブ・イスラム世界にもたらす否定的影響についての見解をのべました。
双方は、イラクへの日本の対応のもとでアラブ・イスラム世界での日本のイメージの問題などについても意見を交換しました。
大使は、今後、双方の関心事をよりよく理解する機会をつくりたいとのべ、「ぜひ今度はもっと涼しいときにチュニジアに来てほしい。春になるとチュニジアの『サクラ』は地面に咲くんですよ」と、不破議長が再びチュニジアを訪問するよう招待しました。
チュニジアの政権党、立憲民主連合は、十三日から静岡県熱海市で開かれる日本共産党第二十三回大会に、アブデラハメン・ブフリジ副書記長を派遣します。ブフリジ氏は、同党の組織担当の責任者を務めています。