2004年1月3日(土)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の志位和夫委員長は一日放映のCSテレビ・朝日ニュースターの「各党はいま」に出演し、新年の抱負や小泉政権の評価、参院選挙に向けたとりくみなどについて朝日新聞の早野透編集委員の質問に答えました。
志位氏は「参院選挙で巻き返しの一歩を必ず期したい。年始めに開く党大会では、四十三年ぶりの党綱領改定をしっかり仕上げ、選挙勝利に向けた方針、強く大きな党をつくる方針を決めていきたい」と抱負を語りました。
二年八カ月たった小泉政権について「『改革』の化けの皮がすっかりはがれた」と指摘。“税金の無駄遣いをなくす”と叫んだ落ち着き先が無駄な高速道路の建設だったこと、国民には社会保障改悪による負担増だけだったと告発しました。そして、「『痛み』に耐えたらよくなるどころか、『痛み』に耐えたら次の痛みが待って、最後は大激痛の消費税増税が待っている。そうなれば日本経済を大もとから壊すことになり、借金財政をいっそうひどくする悪循環がすすむ」と警告。国民に負担をかぶせながら、法人税減税と企業の保険料負担引き下げを要求している財界の動きにも注意を促し、こうした政治の根本的転換を主張しました。
「イラクへの自衛隊派兵は何とかとめられないものだろうか」との早野氏の問いかけに、志位氏は、全国に広がるイラク派兵反対の運動を紹介。「自衛隊が戦地に戦後初めて派兵される。殺し、殺されるという事態になることが身近に迫ってきて、皮膚感覚で危ないと、いま国民のみなさんが立ち上がり始めている。これをどれだけ広げられるかです」と世論と運動を広げる意義を力説し、「(小泉政権は)アメリカの視野からしかモノを見ない。その言いなりになっている体制を続けていいのかが問われてくる」と強調しました。
最後に志位氏は、参院選挙での目標を問われ、昨年の総選挙の結果をふまえ、現実的で攻勢的な目標を設定してとりくむとのべ、比例区では五議席を必ず確保し、選挙区では七つの現職区を必ず守る決意を語りました。