日本共産党

2003年12月27日(土)「しんぶん赤旗」

挑む

参院選 京都選挙区(定数2)

西山とき子(にしやま 登紀子)さん (60)現

元閣僚うならせた論戦

参院経済産業委員


写真

宇治小の事件について、教職員組合を激励し、意見交換する西山とき子参院議員=25日夕、京都府宇治市

 「家族みんなが幸せに暮らせる“家族色”の政治実現のため、三たび国会で働かせてください」──総選挙直後から「家族色キャラバン」を再開し、宣伝・対話で府内二巡目に挑戦中。過去二回、定数二の大激戦で勝利しただけに、「あんただけは落とせへん」と、行く先々で熱い思いが寄せられます。初当選時の党京都府委員長、市田忠義書記局長・比例候補との当選めざし、前回を上回る活動で、周囲をグングンと引っ張っています。

●児童相談1万件

 職業病の研究者である夫の留学を機に一九八一年から一年間、家族でスイスに滞在。完全週休二日制と一カ月ものバカンス、残業もなく家族で楽しむ夕食…家族色は、「いつか日本もこんな社会に」と夢をふくらませてたどり着いた言葉です。

 「憲法九条守れ」の手づくり缶バッジを胸に「イラクへの自衛隊派兵反対」を訴え、先日はキャンドルを手に青年とピースウオーク。平和は、家族色の“原色”です。

 「これほど無鉄砲に国民の中に飛び込んで行く議員はない」と、ベテラン秘書を驚かす行動力。

 二十五日には、刃物男の乱入で児童がケガをした宇治小や宇治市教委を訪問しました。監視カメラや防犯センサーを見て、教組とも意見交換。「子どもを守る目と手足、心を増やしてこそ、学校らしい安全対策。教職員増員や地域との連携が急務」と痛感しました。

 三人の子の母であり、京都選出の唯一の女性国会議員として、乳幼児医療費助成など、子どもと女性の願い実現は、ライフワーク。自宅を開放して共同学童保育を開いた経験、京都市の心理判定員、セラピストとして一万件の児童相談を受けた経験も質問に光ります。

●執念で道を開く

 厚生委員として対峙(たいじ)した丹羽雄哉元厚相が「西山議員の質問が私にとって最も福祉の核心をついた鋭い質問だった」と自著で語る、福祉・暮らしのエキスパートです。

 足で調べて、頭で練って、心で訴える質問は、三百二十回。八首相の悪政と対決してきました。

 魯迅の「地上に道はない」が座右の銘。経済産業委員として、国の借換保証制度創設を求める質問は十回に及び「執念で道を開いた」と言われています。二信金破たんという京都の“痛み”から生まれた制度だと「胸にたたき込んで臨んだ」論戦には、自民党席からも声援が。元閣僚も「西山議員には京の心、迫力と道理がある」と語ります。

 ─夢はきっとかなう─

 在宅人工呼吸器への保険適用を実現させて以来の友人、生来の肺の難病をもつ京極春香さんから贈られた言葉を胸に、参院選へ挑む西山さん。“家族色”に込めた、願いをかなえるために。

記事・写真 京都府・足立裕紀子記者


 【おもな経歴】 1943年、和歌山県生まれ。京大文学部哲学科(心理学)卒。92年に初当選。厚生委員、懲罰委員長など歴任。現在、経済産業委員、行政監視委員、国民生活調査会理事、映画議連幹事。義父は西山夘三(京大名誉教授・建築家)。


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