日本共産党

2003年12月21日(日)「しんぶん赤旗」

温暖化防止

脱フロンの声 地域から

議定書実施へ京都でシンポ


 先進国の温暖化ガス削減を義務付けた「京都議定書」の実施を地域から促進しようというシンポジウム「市民が進める温暖化防止二〇〇三」(主催、気候ネットワーク)が二十日、京都市内で二日間の日程で始まりました。

 同シンポは、九七年の「京都議定書」採択を契機に十二月に開催してきたもの。この日は、百人近い参加者が「脱フロンへの道」「進行する日本の温暖化」など五つの分科会に参加し、各地のとりくみや技術開発、研究成果を交流しました。

 気候ネットワーク事務局の平田仁子さんは、フロンガスの排出が年々増加し、二〇一〇年には一九九五年比で50%増にもなる予測を紹介。ことし八月に発表された欧州委員会の京都議定書の削減対象ガスのフロン規制案を報告しました。

 同規制案は、自動車などの製造メーカーに使用抑制・禁止義務を課しているのが特徴で、平田さんは「二〇〇九年から段階的に廃止にむかうことから、日本のメーカーも例外なく対応を迫られる。日本でも脱フロンの声をあげていく機会」と訴え、欧州の脱フロンのとりくみに学び、フロン使用メーカーの自主とりくみまかせにしてきた政府にフロン禁止義務づけを迫る市民の運動をひろげることの重要性を指摘しました。


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