日本共産党

2003年12月21日(日)「しんぶん赤旗」

「征伐隊」容疑者と西村議員の関係

民主党なぜか沈黙


 「征伐隊」を名乗り銃弾を撃ち込むなどの事件に関与した疑いで十九日、「刀剣友の会」会長らが逮捕された事件で、民主党の西村真悟衆院議員がこの団体の最高顧問を務めていたことが問題になっています。

 西村氏本人は「社会を騒がせた人と個人的な付き合いがあったという意味においては、政治家として道義的な責任を感じる」とコメントを出し、容疑者との関係を認めました。しかし、同議員が所属する民主党はいまのところ、公式の見解を表明していません。

 ことし四月には、保守新党の松浪健四郎前衆院議員と暴力団とのかかわりが問題になり、保守新党は同氏を役職停止処分としました。このとき、民主党の菅直人代表は「保守新党は役職停止でお茶を濁そうとしている」と批判し、議員辞職を求めた扇千景国交相(当時)の発言に「まったく同感だ」(四月二十二日)と応じました。

 さらに民主党は「反社会的な活動を目的とする組織と国会議員がつき合っているというのは…法律には触れないにしても、極めて異常なというか、よくないことであろう」(永田寿康議員、四月二十五日衆院内閣委)として、野党四党で松浪議員の辞職を要求しました。

 今回の一連の事件は意見の異なる相手に銃撃したり、銃弾を送りつけ脅迫するなど暴力で言論を封じるテロ行為です。西村氏は容疑者の主宰する団体から資金提供や選挙での支援を受けており、国会議員としての資格が問われます。ことは重大であり、民主党の対応が注目されます。 (古)


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