2003年12月20日(土)「しんぶん赤旗」
中部電力は十九日、多数の従業員が時間外労働の賃金を支払わない「サービス残業」をしていた問題で、追加調査結果をまとめました。全従業員の三分の二に当たる一万一千九百五十人がサービス残業を行い、九月の一次調査分と合わせた未払い総額は六十五億二千万円に上りました。
企業のサービス残業としては人数、金額とも最大といいます。
追加調査の対象期間は二○○一年四月─○二年十二月。サービス残業の時間は一人平均百四十六時間(一カ月当たり七時間)で、未払い額は同四十四万八千円。
また、一次調査対象の○三年一─六月分について、千四百人が平均五十四時間のサービス残業をしていたことが新たに判明しました。
同社は今年六月、名古屋北労働基準監督署の是正勧告を受けて調査に着手。
一次調査で六千五百人の未払いが分かり、九億三千万円を精算しました。
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日本共産党の八田ひろ子参院議員の話 違法なサービス残業は、黙ってないで告発してたたかえば改善されることを示しています。中部電力は、タイムカードを設置するなど、再発しないように改善することが必要です。日本共産党は国会で何度も大企業のサービス残業を告発してきましたが、これからもひきつづき追及していきたい。