2003年12月18日(木)「しんぶん赤旗」
「国立病院を支えてきた賃金職員の切り捨て、首切りは許さない」と、十七日、東京・霞が関の厚生労働省前に約三百人の労働者が座り込みました。主催したのは、全労連の「国立病院職員の雇い止め阻止」闘争本部。座り込みは三日間つづけます。
国立病院は来年四月から独立行政法人に移行します。厚労省は定員外の賃金職員約六千人を雇い止めにし、夜勤のできる看護師以外はパートか業務委託とする方針を打ち出しています。
正午すぎからの集会で、同闘争本部長の熊谷金道全労連議長があいさつし、「民間大企業では、企業再編をテコにしたリストラ・人減らしが横行しています。そのときに、厚労省みずからが、独立行政法人化をテコにして、大規模なリストラ・人減らし、労働条件の切り下げを強行しようとするもので、絶対に許せない。はねかえすためにたかいぬこう」とよびかけました。
国立名古屋病院で十二年間看護助手として働いてきた古屋知子さん(55)は、「来年四月からは、短時間パートになれといわれています。賃金は三分の一になり、とても生活していけません。同僚の看護助手が最近、やむなく退職していきました。病院当局は、その穴埋めの仕事もするようにといってきました。こんな仕打ちは絶対に許せません」と涙で声をつまらせながら訴えました。
日本共産党の八田ひろ子参院議員が激励あいさつしました。