2003年12月2日(火)「しんぶん赤旗」
全労連(全国労働組合総連合)は一日、労働者・国民の悩みや切実な要求にこたえようとフリーダイヤルを開設し、「労働相談・ホットライン」を開始しました。六日まで。電話は各都道府県の地方労連事務所や労働相談センターで受け付け、解雇、賃金不払い、長時間・過密労働など深刻な相談が相次ぎました。
|
大阪では「きょう解雇を言われた。二年三カ月働いているのに、急に言われるなんて納得できない」と女性(44)が電話。有給休暇さえ取れていなかったと訴えました。
北海道では溶接業の男性(51)が「十月末、『景気の悪化で仕事がない、やめてほしい』といわれた。どうしたらよいか」と思いつめて電話をかけてきました。「五日間バイトをしたのに賃金が振り込まれていない」(大阪)、「退職金がでない」(神奈川)などの声が多数寄せられました。
解雇を通告され、「もうがまんできない、組合に入りたい」というアパレル関係の女性(東京)もいました。「主人が職場からいじめを受けてうつになり、困っている」(神奈川)と家族からの訴えがありました。
恒常的に労働相談を受けている東京地評の前澤檀・労働相談センター所長は「あらゆる場所に相談窓口があったらもっと救えるのに、と思うことは多い。全労連のフリーダイヤルはその意味でいい」と話しています。
労働相談フリーダイヤル(0120)378060