2003年11月14日(金)「しんぶん赤旗」
茨城県の霞ケ浦などで養殖ゴイがコイヘルペスウイルスに感染し、大量に死んだ問題を重視した日本共産党県委員会と国会議員は十三日、現場を視察するとともに、関係者から話を聞きました。
視察には大門みきし参院議員、塩川鉄也衆院議員、大内久美子、山中たい子の両県議、沿岸市町の党議員らあわせて二十人余が参加しました。
一行は玉造町にある県内水面水産試験場の渡辺一夫場長らからこれまでの経過、対応などについて説明を受けた後、調査船に乗り込み、養殖場や死んだコイの回収作業現場をつぶさに視察しました。
懇談した霞ケ浦漁協連合会の羽生誠副会長(玉造漁協組合長)は「これまでヘルペスなどという言葉は耳にしたこともなかった。海外ではすでに発生していたことを伝えてくれればよかった。危機管理がされていない」と指摘しました。そのうえで、羽生氏は他種漁業への影響、風評被害の拡大に懸念を表明。「このままでは霞ケ浦の水産業は成り立たなくなってしまい、死の湖になってしまう」とのべました。
切実な要求として、羽生氏は特別災害扱いによるいけすのコイ買い上げ・処分費などの資金援助、感染ルートの究明などをあげ、「漁民の意をぜひくんでいただきたい」と大門議員らに要請しました。