日本共産党

2003年11月13日(木)「しんぶん赤旗」

「高校生の就職問題110番」

「求人がない」悲鳴次つぎ

日高教と全国私教連が実施


 「求人がない」「受験直前に求人を取り消された」―。日本高等学校教職員組合(日高教、全教加盟)と全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)が十二日に実施した「高校生の就職問題一一〇番」に、高校生、教職員、父母から切実な相談が続々寄せられました。

 「一一〇番」では、「内定先の企業から『数カ月アルバイトとして雇ったうえで、正社員として採用するかどうか決める』と言われた」「三件の求人取り消しがあった。次の受験企業がない」「求人がなく、派遣や請負を生徒に紹介せざるをえない」「高校の就職実績をあげるために、『ある企業の縁故採用者』にされたが、本当はまだ就職先が決まっていない」といった相談が相次ぎ、用意した四台の電話がふさがることもありました。

 「一一〇番」は、寄せられた相談の解決をめざしながら、就職難の実態を社会的に明らかにしていこうと、両労組が初めて実施したものです。

 日高教の林萬太郎副委員長は「高校生の就職は求人数全体の減少という量の問題と派遣や請負、パートが増えるという質の問題の両面で厳しい。社会の構造としてフリーターが生み出されています。政府と財界に正規雇用をふやすよう求めていきたい」と話します。

 ◇

 「一一〇番」は十三日も、午後一時から八時まで実施します。相談専用電話03(3230)0290


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