2003年11月12日(水)「しんぶん赤旗」
子どもの状況はどうなっているのか、権利をどう守っていくのか−日本共産党と日弁連子どもの権利委員会との懇談が十一日夕、東京都内の弁護士会館で開かれ、率直に意見を交わしました。
日本共産党から石井郁子副委員長・衆院議員、畑野君枝、井上哲士両参院議員、土井洋彦学術・文化委員会事務局長、日弁連から子どもの権利委員会の瀬戸則夫委員長ら七人が参加しました。
石井副委員長が子どもたちをめぐる現状と危機克服について、国民的討論と共同をよびかけた日本共産党の提起を説明、「専門家の立場から率直な意見をいただきたい」とのべました。
これを受けて、社会的道義や、市民道徳などの問題提起、教育基本法改悪の動きをめぐって活発な意見がかわされました。また、日弁連側から「日本の社会で子どもの権利が保障されていない現状をどうするのかという問題を強く押し出していく必要を感じる」「子どもたちが一人の人間として尊重されていない。自分の尊厳がわかってこそ、他人の尊厳がわかる。それだけに子どもの権利保障は大事だ」などの意見が出されました。
石井氏は「よびかけでも子どもの権利条約の実現を重視し、学校や地域での子どもの意見表明や参加を打ち出している」などと説明しました。
最後に石井副委員長は、「大変有意義な懇談だった。今後の活動に生かしていきたい」とあいさつしました。