2003年11月11日(火)「しんぶん赤旗」
韓国の全国民主労働組合総連盟(民主労総=約七十万人)が毎年秋に開く「全国労働者大会」が九日、ソウル市庁前広場で開かれ、約五万人の参加者が「年金制度の改悪を中止せよ」「イラクへの戦闘部隊を派兵するな」と要求しました。
韓国政府は最近、年金給付を給与の60%から50%に引き下げ、年金保険料を給与の9%から15・9%に引き上げる案を発表しました。また、イラクへの追加派兵については米国政府との協議が進んでおり、三千―五千人規模の派兵が見込まれています。
労働者大会の声明は、「政府は労働者・民衆の首を絞めるような反改革的な政策を撤回せよ」と要求。さらに、「不法スト」とされた争議で会社側から損害賠償を迫られた労働者が、生活苦から相次いで自殺していることに抗議。損害賠償に一定の歯止めをかける制度を求めました。民主労総は十二日に、これらの要求を掲げた全国ストを予定しています。