2003年11月10日(月)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の志位和夫委員長は総選挙結果の大勢が判明した十日未明、党本部で記者会見し、次のようにのべました。
一、力をつくして奮闘しましたが、議席を後退させる結果となったのはたいへん残念です。ご支持いただいた国民のみなさん、日夜をわかたずご奮闘いただいた党員、後援会員、支持者のみなさんに、心からの感謝をもうしあげます。
一、この選挙は、自民党と新民主党が、消費税問題や憲法問題などの国政の基本問題で、同じ立場に合流しながら、「政権選択」を争うという、政党地図の急激な変化がおこるなかでたたかわれました。
このなかでわが党は、この変化を事実にそくして明らかにし、「国民が主人公」の日本への改革を訴え、消費税増税、憲法九条改悪という二つの大悪政にストップをかけることを正面から訴えてたたかいました。しかし政党地図の変化は、選挙直前に急激におこった変化であり、ことの真相とわが党の立場は、限られた時間のなかでは、多くの国民につたえきることができませんでした。
一、選挙結果の全体については、党内外の方々の意見をよく聞きながら、しっかりとした総括をおこないます。
わが党が選挙戦をつうじて展開した論戦は、国民の立場にたったものであり、その内容には強い確信をもっています。とくに消費税と憲法の問題は、こんごいよいよ国政の熱い中心争点とならざるをえないものであり、それを提起したということは、大きな意義をもっていると考えます。わが党がかかげた公約を実践するために、新しい国会でも、国民のなかでのたたかいでも、全力をあげます。
一月に開く第二十三回党大会にむけて、党綱領改定案を全党の英知でねりあげるとともに、強く大きな党をつくる仕事に、新たな決意をもってとりくむ決意です。