日本共産党

2003年11月9日(日)「しんぶん赤旗」

テレ朝系番組

自民“裏公約”話題に

小池議員指摘 財界向け事業ズラリ


 「自民党の裏マニフェストってなんですか?」八日未明放送のテレビ朝日系番組・朝まで生テレビ「激論!投票直前!ドーなる?日本の選択」の中で、日本共産党の小池晃参院議員が紹介した自民党の財界向け公約ともいうべきパンフレットが“話題”になりました。

 小池議員が番組冒頭で示したパンフは「自民党重点施策」と題した自民党政務調査会作成の政策集です。自民党がすでに国民向けに発行している「小泉改革宣言 自民党政権公約 2003」にはない、(1)札幌から鹿児島までフル規格の新幹線を作る(2)第二東名・名神高速道路の建設(3)伊勢湾にアクアラインと同じ橋を架ける―などのムダづかいの公共事業がズラリと並んでいます。

 司会の長野智子さんは番組終了間際になって「一番気になる」として、「小池さんが言った、自民党の裏マニフェスト。ほとんどの有権者が知らない内容のマニフェストがあるって。これなんなんですか?」とただしました。

 自民党の山本一太参院議員は「そこに細かく出てることと、小泉さんの言っていることにそごがあったとすれば、小泉さんの掲げていることのほうが当然正しい」などと“弁明”。

 「おかしい!」。議論は紛糾し「自民党のマニフェストが二つある」と追及の声が飛び交う中、小池氏は「抵抗勢力への裏約束だ」と批判しました。

 山本氏が、「九千三百四十二キロの高速道路建設計画は、(道路)民営化の中で全部はできなくなる」と道路建設の“見直し”を強調したのに対し、連立を組む保守新党の鶴保庸介参院議員は「九千三百四十二キロやめるなんて聞いてない」と反発。当事者たちの発言で、自民党の“二枚舌”ぶりが明らかになりました。


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