2003年11月7日(金)「しんぶん赤旗」
公明党・創価学会といえば、正体を隠して闇夜に怪文書をばらまくなど謀略的集団ですが、六日付の公明新聞には驚きました。
○…なんと「公明の冬しば落としに共産が民主に“票の横流し”?」とあります。兵庫八区で冬柴公明党幹事長を落選させるため、日本共産党が、民主党候補への「投票を指示する文書を作成、支援者に撒(ま)いている疑いが出てきた」というのです。
もちろん、そんな事実があるはずもなく、公党の機関紙が事実確認もせずによくこんなデマを平然と書けるものだ、と、その謀略体質にあらためて驚き、あきれました。
実は、これ公明党の「終盤戦略」。最近おこなわれた冬柴氏「激励」の演説会では、公明党県議が「冬柴鉄三絶体絶命」と叫んだあげく、「コンビニで支持者がコピーをとろうとして見つけた紙」なるものに前出のデマ内容が書かれていたなどと話し、支援を訴えました。反共と危機感で創価学会員を動員する魂胆です。
○…この記事で思い出すのは、浜四津敏子公明党代表代行のデマ宣伝(一九九九年)。どこの誰かもわからない「公明党員のお手紙」なるものを演説で紹介、「共産党員の友人」が「先輩」から地域振興券に「反対するように」いわれたが、実現したら「わが党の政策が実現したと堂々と訴えるのよ」といわれ、疑問に思った、などという“スジ”でした。そんな内容は日本共産党員がいうはずのないことですが、浜四津氏は、結局、「手紙」の主さえ明らかにしないまま無責任な中傷攻撃を繰り返したのです。
○…創価学会の聖教新聞は、攻撃を受けると決まって「いつ、どこで、だれが」のない話はすべて「デマ」だといいますが、公明新聞記事や浜四津氏の演説こそ、この「基準」にあてはまることになります。(天)