2003年11月2日(日)「しんぶん赤旗」

政党助成金

各党の使い道、その実態は…

　日本共産党を除く各党が分け取りしている政党助成金。昨年１年間に計317億円（表）の税金が、国民の思想・信条を無視して各党に渡されました。政治家が支部長を務める政党支部などの2002年分政党助成金の使途報告書から使い方の一端が見えてきます。

携帯ストラップ
５千個に173万円

　デジタルカメラを購入したのは石原伸晃国土交通相（東京八区）ら多数。国井正幸参院議員（栃木）は「物置」、松本和那前衆院議員（千葉七区）は「レンタル植木」。田村憲久前衆院議員（三重四区）の「タオル作成代」というのも。安倍晋三幹事長は、「携帯ストラップ」五千個購入に百七十三万二千五百円も支出しました。「役員会」「研修会費」などの名目でホテルやレストラン、中華料理店などで飲食していた政治家も目立ちました。

料亭などずらり
「鉢花」「鉢植」も

　党本部は、「会議弁当代」「会議飲料代」の名目で東京・赤坂の料亭、中華料理店や永田町の酒屋などでの支出がズラリ。「鉢花代」「貸植木代」「鉢植代」も。熊本県連は「雨漏り修繕費」七万三千五百円の支払い。

いすセット購入
酒屋に６万円

　白保台一元沖縄開発総括政務次官（沖縄一区）は七十万円を超す「椅子（いす）・テーブルセット」を購入。鶴岡洋常任顧問（参院比例）は、「組織対策費」の名目で国会近くの酒屋に六万三千円を支出。続訓弘元総務庁長官（同）は「渉外費」の名目で高級ホテルなどで六十万円近い支出。

「会議費」で飲食
「ポロシャツ代」

　党本部は、政策調査会経費の「会議費」名目で東京・九段の料理屋や虎ノ門の焼き肉店などで百三十万円近い飲み食い。研修会費で「ポロシャツ代」六十三万円の支出も。

「料理代」17万円

　北信越ブロック協議会は「会議・宿泊費」で「料理代」約十七万円。四国ブロック協議会は「会場・弁当代」約十四万五千円。鹿児島県連はゴミ袋代八万四千円なども。