2003年11月2日(日)「しんぶん赤旗」
|
日本共産党の志位和夫委員長がテレビ朝日系の党首討論番組(三十日)で指摘した自民党の“裏マニフェスト”というべき冊子、『解説・自民党重点施策2004』について、同党が党内文書で正式の公約と説明して、党内配布していることが一日までにわかりました。
同冊子には自民党の「政権公約」(小泉改革宣言・マニフェスト)には書かれていないゼネコン・財界向け公約が盛り込まれています。
自民党広報本部は同冊子を同党所属参議院議員に配布したさいの十月二十日付の送付文書で問題の冊子について「第43回衆議院選挙『解説・自民党重点政策』」と総選挙向け政策集であることを明記。そのうえで「『解説・自民党重点施策2004』の冊子は、各選挙毎に発行しております『わが党の公約』に代わるものとなります」として、冊子についてこれまでとは名称は変わっているものの従来の選挙公約に代わるものと説明しています。
『解説・自民党重点施策』には政権公約では触れてない「伊勢湾口道路の整備」「リニア新幹線」「首都機能移転」といった大型プロジェクトや「法人税引下げ」などゼネコン・財界向けの公約が列挙されています。
|