2003年11月2日(日)「しんぶん赤旗」
自民党は小泉純一郎首相と安倍晋三幹事長の“二枚看板”が、選挙戦半ばにして公明党の小選挙区十候補すべての選挙区回りを済ませました。
前回二〇〇〇年の総選挙は自公保連立政権後初の国政選挙で、三党党首が並んで街頭で公明党候補を応援するのが精いっぱいでした。ところが今回、公明党は比例との重複でなく小選挙区単独で十人を擁立し、「背水の陣」を敷いています。
このため、公明党が候補を立てる選挙区には、安倍幹事長を先頭に総務局長や国対委員長などの自民党幹部が続々と応援に駆けつけています。
二十九日、安倍氏は冬柴鉄三・公明党幹事長の選挙区に入り、「(自民党)全議員が冬柴幹事長を尊敬している」「冬柴パワーだ」と持ち上げました。
小泉首相も十月三十一日、横浜市で「自民党と公明党が協力すれば対立候補も倒せるんじゃないか」と連立のスクラムを強調しています。
もちろんその見返りとして自民党は創価学会票をあてこんでいます。公明党から前回の総選挙より三十七人多い百九十八人の自民党候補が推薦をうけています。