日本共産党

2003年10月29日(水)「しんぶん赤旗」

米作況指数

東北、北海道は大凶作

青森53、宮城69、岩手・北海道73


 農水省は二十八日、二〇〇三年産のコメ(水稲)の作況指数(平年作を一〇〇とする指数、十月十五日現在)が全国平均で九〇になったと発表しました。冷夏による不稔(ふねん)もみの多発や、いもち病の拡大などが原因としています。戦後最悪の大凶作になった一九九三年産(作況指数七四)以来、十年ぶりの不作です。

 都道府県別の作況指数では、青森五三、宮城六九、岩手七三、福島八九、北海道七三、鳥取八九と、コメの主要産地の東北や北海道を中心に六道県が九〇を割り込みました。また、地帯別では、青森南部・下北一四、岩手北部三六、北海道日高三五、同檜山四三、同渡島と胆振が四四と、五〇を下回る著しい不作として目立っています。

 この結果、同年産のコメの予想収穫量は七百七十八万トンで、これから加工用を除いた主食用の生産量は七百六十三万トン程度と見込まれています。

 これにたいして、主食用の需要は年間八百七十万トン。単純計算で百七万トンの不足になります。政府備蓄米は、超古米を中心に百四十万トン程度しかありません。

 財界のいいなりに家族経営中心の日本農業を破壊し、食料自給率向上への抜本的対策をしてこなかった自民党農政の重大な責任が問われています。


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