2003年10月29日(水)「しんぶん赤旗」
総選挙公示直前の二十六日深夜から未明にかけて、日本共産党を中傷攻撃する正体を隠した謀略ビラが東北六県で配布された事件で、日本共産党は二十八日、ビラを企画、作成、配布し、指示した「氏名不詳の者」を公職選挙法違反で告訴・告発しました。
富樫練三日本共産党参院議員と代理人の小林亮淳弁護士が警察庁に告訴・告発状を提出、「公選法の虚偽事項公表罪にあたり、ただちに捜査し厳罰に処す」よう申しいれました。刑事局捜査二課の松田哲也課長補佐は「告訴・告発状の内容は理解できる。該当する東北の各県警に連絡する」とのべました。
謀略ビラは一面で、「セクハラ問題」について日本共産党をひぼう中傷。他面で志位和夫日本共産党委員長と菅直人民主党代表の写真をのせ、「小沢さんの次は、共産主義者とも手を結ぶのですか?」などと日本共産党の選挙戦での立場をわい曲しています。
告訴・告発状は、公明党内部資料が問題の謀略ビラと同様の記事を掲載していること、福島市営団地では「公明新聞」号外に謀略ビラが折り込まれていたことを指摘。「厳重な捜査と処罰」を求めています。日本共産党は同日、福島、宮城両県でも各県警本部に告訴・告発しました。