2003年10月27日(月)「しんぶん赤旗」
(23日、西淀川区民ホール)
ある新聞の投書に、フランスのホテルで働いている唐沢さんという三十八歳の方が、声を寄せておられました。フランスのホテルで勤務しながら、「『君は3月から5月まで3カ月間の休みを取るように』と上司から言われた時は、正直耳を疑った。ついにリストラかと思った。しかし、説明では『残業時間の合計が350時間を超えている。この超過勤務分をすべて休暇として消化しなくてはいけない』」。あんた働きすぎやから休めといわれた。
フランスでは、一週間の労働時間が三十五時間制。日本は四十時間プラス残業、プラスサービス残業。むちゃくちゃ長いです。
投書は続けます。「日本であったらどうだろう。夏休みも上司の顔色をうかがい、1週間といったところだろう。経営者側、労働者側の意識改革が待ち望まれると思う」
最後にこの方は驚くなかれ、「私にはさらに夏のバカンスが1カ月保証されている」。この人いつ仕事してんのかなと(笑い)思うほど、休みを取って労働時間を短くして、その分雇用を増やし失業を抑えようとしている。
これは、一つひとつの企業ではできません。政府が一週間の労働時間三十五時間という法律をつくって、みんなで「用意ドン」でやって、こういう失業率を減らすことができてるんです。私たちが、「ヨーロッパ並みのルールある経済社会を」と提案しているのは、こういうことやろうということなんです。
企業からお金もらってたらできません。清潔な党、日本共産党、山下よしきに雇用を守り、雇用を増やす仕事をやらせてください。