2003年10月24日(金)「しんぶん赤旗」
【カイロ22日小泉大介】イラク占領米軍のサンチェス司令官は二十二日にバグダッドでおこなった記者会見で、十月に入ってからイラクでの米軍への武力攻撃が大幅に激化していることを認めました。同司令官は「この間における米兵負傷者の数と交戦数は、これまでの時期とくらべて少なからず増えている。それまでの一日平均の交戦数は二十件から二十五件であったが、この三週間では最大三十五件にまで跳ね上がった」と述べました。
同司令官の発言を裏付けるように、五月一日にブッシュ米大統領が大規模戦闘終結宣言をおこなって以降、九月末までの一カ月平均の戦闘による米兵死者は十六人でしたが、十月は三週間で二十三人の米兵が死亡。
同司令官は七月三十一日の段階で「戦闘地域を、はっきりと区別する線を引けるだろうか。もちろんできない」と、イラク全土が戦争状態にあることを明らかにしていました。