2003年10月21日(火)「しんぶん赤旗」
横浜市鶴見区に本店があるプラントエンジニアリング会社、千代田化工建設は四月までさかのぼって、タダ働きのサービス残業代を支払うと二十日までに発表しました。
日本共産党の大森たけし前衆院議員(衆院比例南関東ブロック候補)、はたの君枝参院議員、党千代田化工建設支部が九月、鶴見労働基準監督署におこなったサービス残業の実態を示しての指導要請が実ったものです。
同社では、勤務時間の報告は「シンキンマン」というコンピューター・システムに、労働者が直接入力することになっています。
「主幹補A」以下の労働者の場合、あらかじめ一カ月の残業時間を申告し、シンキンマンに登録されます。しかし、月四十五時間を「超勤制限時間」として、その時間を超える残業には残業代が払われませんでした。
九月二日の大森氏らの要請をうけ、同労基署は九月十八日、同社に調査に入り、サービス残業の存在を把握し是正を指導。同社は十月十七日、一般従業員に「超勤手当の確認と精算」として、四―九月分のサービス残業代を申告するよう説明しました。
同社の日本共産党支部の山下徹さん(57)は「やっと具体的な是正が始まり、非常によかったと思います。さらに、管理職と格付けされながらあまり権限のない職員への残業代の支払いなども求めていきたい」と話しています。